Archive for film/mivie

年寄りライブと映画

 一週間前の停電事件(『災難2連発~停電と歯痛~』参照)に始まり、先週一週間は「日々是災難」の毎日だった。日本でも、昔は一つ電化製品が壊れると、次々に壊れるなんてことがあったけれど、まさに我が家は今そんな感じ。うちでは裏の井戸水をいったん屋根の上のタンクに汲み上げ、そこからそれぞれの蛇口に水がいくようになっている。タンクの水が減ったら自動的に井戸のポンプが作動して汲み上げる仕組み。この自動装置が壊れた。だから気づいたら水がなかった。とはいえ、これは簡単に直せる。自動装置は買い換えないともうダメだけど、当面はマニュアル、タンクいっぱいになったらポンプを切ればイイ。
 次に自動車のACが壊れた。最近は国際交流基金の大型展覧会『KITA!!』の準備で毎日走り回っている。ここんとこジョグジャの天気は昼間にムチャクチャに暑くなり、次にジメジメに湿気が出てきて夕方からドバ~~~っと豪雨というフルコース。そんな中、街中を移動するのにACなしは蒸し風呂状態。さらに雨となったらもうフロントガラスは視界ゼロとなる。でも豪雨だから窓も開けられない。ほとんど決死のドライブ。この前も、熱風しか出ない車内で脱水状態寸前のところで、車を降りたら外の方が全然涼しかったなんてことがあった。
 さらに歯茎の痛いのはまだまだ続いている。せめて、せめて、豪雨の後の冷えた夜に、温水シャワーで身体を温めたい・・・と思った私のささやかな望みも、連続する災難によって阻まれた。今度は温水器が壊れてお湯が出なくなってしまった・・・。

 運の悪いことに、インドネシアでは20日がイスラム今日の祝日、21日がキリスト教の祝日、そして22~23日は終末と、ほとんどが4連休になっている。店は開いていない。だから湯沸かし器を買った店も、明日まで営業していないのだ。
 もう、こうなったらじたばたしても始まらない。お湯がなくても死なん!歯茎が痛くても死なん!そう腹をくくることにした。もともと数年前までは湯沸し器も持ってなくて、寒い日にだけ大きな鍋にお湯を沸かして、それを水で薄めて使ってたんだから、そこへ戻ったと思えばいいだけ。でも人間ってどんどん快適さに慣れると、それが当然になっちゃうからいかんな・・・。

 少し前向き思考になった金曜の夕方、ティアスから久しぶりに電話があった。ティアスは過去にジョグジャやジャカルタで一世風靡したロックバンドのギタリスト。今は当時のバンドを解散し、ジョグジャ北部に小さな飲食店を建て、そこで週末ライブなどをしている。互いにローリングストーンズ大好きということもあり、機会があれば一緒にライブをしている仲間だ。私にとってはギターの師匠でもある。
「ミドリ~、今日はボーカルいないからさ~、来てよ。ギター持って」
と久しぶりにお声がかかったからには、歯茎が痛くても行くしかない。お湯を沸かして水で薄めて行水してから出かけた。

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 彼が今やってるバンドのメンバーは知らない人たちばかりだった。見た目かなりのオッサン(右のギターがティアス)ばかりだけど、こういう世代の方が渋い音が出せるから私の好みだ。
「ミドリから適当に始めたらついてくからさ・・・」
ストーンズのナンバーから20曲ほど演れば、皆さんちゃんとついてきてくれる。さすがストーンズ世代、すべての歌が頭に入ってるんだな・・・と嬉しくなる。せっかくのライブなのに歯茎のせいでアルコールが飲めないのが残念ではあった。だってティアスは酒作りもうまくて、オリジナルカクテルはなかなか美味いのだ。次回はぜひ、歯茎も完璧な状態で美味しい酒と一緒にライブしたいものだ。

 連休中に街中に出るのは好きじゃない。ジョグジャってのはとかくローカル客に人気の街だから、連休の人ごみと交通渋滞ったら半端じゃない。多分日本の京都みたいなものなんだろう。だから姉妹都市提携してるんだろか? またもやDVDを借りてきた。
23.jpg◆Number 23(2007)
珍しくジム・キャリーがサスペンス・ホラーに主演。ブラピの『SEVEN』を思い出させる雰囲気もあったりしたけど、なかなか面白かった。こういう結末だったとは。

rogue.jpg◆ROGUE(2007)
ジェットリーと「トランスポーター」のジェイソン・ステイサム主演。日本のヤクザがいっぱい登場。こういうのに、松田優作が生きていたら・・・とつくづく思う。石橋凌じゃ~悪いけど役不足な気がする。それと、日本人だって見るんだから、ちゃんとした日本語喋って欲しいよな。いい加減すぎじゃん、日本語のセリフもセットも・・・。

flawless.jpg◆FLAWLESS(2007)
同タイトルでロバートデニーロの映画もあったみたいだけど、こっちはデミ・ムーアの宝石泥棒モノ。昔のロンドンの町の雰囲気や衣装が楽しめた。内容は最後の種明かし部分がちょっとおもしろいけど、間は今ひとつ力入らず。

holluwood.jpg◆Hollywood Land (2006)
1950年代にアメリカで大人気だったTV番組『SUPERMAN』の主役、ジョージ=リーヴスという俳優の謎の死(実話)を題材にした映画。『JACKET』や『PIANO』のエイドリアン・ブロディが演じる探偵は実在ではないらしいけど、映画の中では一番目立ってたような・・・。この役者もかなり個性的でいいなぁ。
こういう解決してない実話のミステリー系では、『BLACK DAHLIA』が私は好きだったな。

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週末は映画三昧

 ここんところずっと映画を見る時間がなかったので、今週末は2日間を映画デーにした。私のジョグジャでの唯一の娯楽。

thetexaschainsawmassacre.jpg★The Texas Chainsaw Massacre (悪魔のいけにえ)
1957年ウィスコンシン州で実際に起こった猟奇殺人事件がモデルになった映画。にしても邦題がよくないな~。『テキサスの大虐殺』じゃダメなのか?ホラーの有名どころ『サイコ』や『羊たちの沈黙』もこの事件をヒントにしているというから衝撃的な事件だったといえるんだろう。ホラー映画として見るにはフツーだった。事実を追うのか、脚色するのか、ハッキリしてほしかった。

blooddiamond.jpg★Blood Diamond (ブラッド・ダイアモンド)
1990年代後半のアフリカでの内戦と、ダイヤモンドの不正取引を描いたアクションもの。密売人役のデカプリオがなかなかよかった。NYでドキュメンタリー・フィルム制作に携っている友人のチアキさんが、アフリカの子供兵士の取材に行ってたことがあったけれど、その現実がまんま映画になっていて、普通の戦争映画よりもずっと怖かった。
こんな状況の中でダイアモンドが流通してるのかと思うと、ダイヤなんて買えないなぁ(買ったこと一度もないけど)。

wtc.jpg★World Trade Center
正直言ってニコラス・ケージが出てるから見ただけ。で、見てみたら、別にこの役、ニコちゃんじゃなくてもよかったんじゃ???という疑問だけが残った。
ブラッド・ダイヤモンドと続けて見て思ったのは、映画というのは真実を伝えるためのとても強力な手段になるんだなーということ。実話の映画化には原作者や脚本家のフィルターもかけられるかもしれないけれど、それでもひとつの事実を形にして見ることができるって、映画の素晴らしい役目のひとつだなーとあらためて感動。

desperation.jpg★Desperation
毎回ハズれるからムカつくのに、どうしても見たくなるのがスティーブン・キング。これはTV映画みたい。多分日本では出てないんじゃないだろうか。内容も本当によくある話。TV用だからビクビクも少ないし、アイロンかけしながら見るのにちょうどだった。

holiday.jpg★The Holiday
私にしては珍しくラブストーリー。役者で選んだだけ。ジュード・リーにキャメロン・ディアスだったので。それでも内容は娯楽映画としてはなかなか。傷心の女性がそれぞれの家(NYとロンドン郊外)をクリスマス休暇の2週間だけ交換する間に起きる恋愛話。
ジュード・ローがいいからそれだけで私は文句ない。

good-shepherd.jpg★The Good Shepherd (ザ・グッド・シェパード)
こういう難しい話は、英語そのまま聞き取れるはずがないし、かといってインドネシア語の字幕を全部読み取るのも大変なので普通は日本に帰ったときに観るようにしてるのだけど、今回はついつい見てしまった。でもやっぱり100%理解できてないから厳しかった。
大好きなロバート・デニーロが監督でちょろっと出演。CIAになった男の長い歴史をまっと・デイモンが演じるのはいいけど、年とらなすぎ。せっかく妻役のアンジェリナが老けメイクで頑張ってるのに、父ちゃんのほうがまったく変わらないのは変すぎ。

週末用に借りた7枚で、残ったのはブラピの『BABEL』。今晩のお楽しみにしよう。

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週末らしい過ごし方

 フィリピンへ出発する前に納品しなくちゃいけない仕事が一件残っていた。日本で刊行されるインドネシア語会話集の挿絵だ。昨晩朝までかけてようやく仕上げたので、久しぶりに週末気分を楽しむことにした。
 まずは飛行機のチケットの受け取り。今回は個展会場がルソン島の北部バギオなので、マニラ経由ではなくてクラーク経由にした。今回はバギオ市で開催される国際環境デーに絡んだセラミックのワークショップもあり、これには私の親友ササン(バンドン工科大学美術学部の講師、陶芸作家)が招待された。
 彼とジャカルタの空港で落ち合い、シンガポールへ行き、節約のために空港で一晩あかして翌朝9時のフライトでクラークへ向かう。シンガポール到着は午前0時なのでトランジットは9時間。でもシンガポールのチャンギ空港はムッチャ設備がいいから、全然時間はつぶせる。空港内の公衆電話からはシンガポール市内へならタダ。各所に設置のPCもインターネットつなぎっぱなしでタダ。シンガポールは太っ腹。

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 いつもチケットの手配をお願いするエージェントからは、映画館が近い。せっかくなので、その帰りに『SPIDERMAN3』を見ることにした。
 まだ見てない人もたくさんいるから、あまり中身には触れないけれど、ちょとガッカリ。長すぎるし。敵キャラ多すぎるし。それでも、やっぱりスパイダーマンの動きは見てて飽きないな~・・・。主人公はよく見てると渡辺謙に似てるなぁ~。

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 夕方一度家に戻り、またすぐにお出かけ。
 今晩はKKF(Kedai Kebun Forum)でシンガポールのアーティスト、ジェレミーの個展オープニングだった。日本でも状況は同じだと思うけれど、展覧会のオープニングというのは美術関係者(ここでは特にアーティスト仲間)がまとめて顔を合わせられるベストな機会。私はここ何度も、メジャーなギャラリーのオープニングに自分の予定が重なってしまい、顔を出すことができなかった。

みんなちゃんと誰が来てて誰が来てないって見てるもんだなー。今日は知ってる子と顔を合わせるたびに、
「お~、久しぶりだな~~~。いったいお前はどこに行ってたんだ?」
と聞かれた。

 ここではオープニングっていうと、若いアーティストたちがオープニングのスナック目当てに来ることも多く、展覧会場に食べ物もった衆がたまってて、なかなかゆっくり作品は見れない。もうそれには慣れてるからイイんだけど、今回気づいたら、最近の客層が若くなってるような気がする。いや、正確には私が老いたということなんだろう。ジョグジャの美術界も世代交代の時期にきているのか・・・。
 若者ばっかりに囲まれて、どうやら最年長かも・・・って思ったら、いたたまれなくなってきた。こんな時には昔からの友達が恋しくなる。この前バンドン行きと重なったために、出席することができなかったアグス・スワゲの誕生パーティ。せっかく招待を受けたのに行けなくて申し訳なかったな~と思いつつ、まだ顔出してなかったので、久しぶりに彼の家へ寄ることにした。

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 アグス・スワゲ。インドネシアの現代美術界ではもっとも活躍しているアーティストの一人といっていいだろう。昨年開催されたシンガポール・ビエンナーレにはインドネシア代表として、彼の奥さんティタ・ルビーと共同制作した作品を出品している。今年の誕生日でそろそろ50代に入ったか、ってくらいの年代。
 
 ちょうど彼は上海の美術展に参加して帰国したばかりだったので、上海で立ちションしようとして地元民に怒られた話などを聞きながら、相変わらずの彼の眠り薬、ビールを一緒に飲んで過ごした。私は彼らの家にはよ~く遊びに行って、アグスと一緒に呑んではギター弾いて朝まで歌い明かすパターンが多いのだけれど、1年前の中部ジャワ沖地震以降、彼らは独自の人脈(ジャカルタのコレクターや画廊)で義捐金を集め、大規模に人を使って救援活動をしていたし、私は私で別のプロジェクトで動いていたために、なかなか遊びに行くことができなかった。
 でもさすがに1年が過ぎ、彼らもすでに義捐金受け入れを打ち切り、もとの暮らしを取り戻したようだった。

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 懐かしいこの空気に浸って、アグスのボロロン弾くギターの音に耳を傾けて満足な私。
 あまり長居はせずに引き上げるつもりが、家に戻ったら午前2時を回っていた。久しぶりに週末らしい過ごし方ができた。
(いい~感じで酔ってます~)

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