Archive for October, 2007

明日は日本

 とうとう帰る日が来た。作品を送ってしまったので、キンチョー感はさほどではないけれど、気は抜けない。とくに今回はインドネシアで暮らし始めてから初めて、3ヶ月近くも帰省する。こんなに長らく家を空けたことがないので、日本へ帰ってからのことよりも、こっちの留守中のことの方がずっと気になる。
 とはいえ、ここ数ヶ月、私には頼もしい助っ人ができた。ニンおばさん。おばさんってったって、おそらく私より若いのだけれど、むこうは三人も子供をもつ一家の大黒柱のような人だから、私は尊敬をこめて「ニンおばさん」と呼んでいる。彼女がイスラム教徒には珍しく大の犬好き(おそらくすべての動物好き)なので、デカクて吼えまくるティルム(うちの犬)とも相性がムチャいい。留守中にはニンおばさんがティルムとモジャのご飯の世話を毎日してくれるのだ。さらに庭の植木に水までやってくれるから、もう、感謝感謝。

 昨日から冷蔵庫には何も入っていない。中途半端に買っても材料が残ってしまうので、最後の2日は外食と決めていた。最後の2食はジョグジャの美味しいものを食べようという案。ところが、いざ考えると、ぱっと食べたいものが浮かばないのだ。
 そんなにジョグジャって、美味しいものがないのか???

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 結局浮かんだのは「midori」。この店、ホントに名前が「midori」なのだ。小さな専門学校の向かえにある、学生向きの小さな店。最初は名前につられて入ってみた。なんでmidoriとつけたのかが知りたかった。学食メニューのような品揃えと値段のこの店には、白髪で腹の出た、でも顔つきはなんだかとても上品なオッちゃんがいた。
 最後に
「ね~、私もmidoriなんだけど、ディスカウントしてよ」
と、ホントに身分証明書まで見せて説明した。オッちゃんは喜んで、昔好きだった日本人の名前がmidoriだったことを話してくれたけれど、まけてはくれなかった。その代わり、その日以来私が行くと、やたら大盛にしてくれるようになった。

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 ここでは私の定番がある。「いつもの」と注文すれば出てくるのがオポール・アヤムとエス・ダウェット。鶏肉をココナツで煮込んだジャワ料理と、ココナツミルクに椰子砂糖で甘味をつけ、中に寒天のようなものを入れた飲み物。こっちもジャワの定番。
 ここしばらく家で料理してたので、なかなかこの店にも寄れなかったので、よかった。

 そして今日は本当に最後のランチタイム。あと3時間もしたら今使っているこのパソコンも荷造りして、空港へ向かう。最後の最後に何かな~と考えつつ、犬のご飯も買わなければならなかったので通りを車で走っていて思いだしたのが餃子。
 別に日本に帰れば母メイドの美味しい餃子が食べられるのだけれど、この店はなんといってもココナツ・ジュースがむちゃ美味しいのだ。それと日本でいうバリそば。カリッと揚げたソバに、カニのあんかけが載ってるタミ・クピティンが私のお気に入り。この店にもかなり久しぶりに来た。

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 最後にはダイエットも気にせずにガバっと食べたくて、そばも餃子もいただき。イスラム圏らしく、ここの餃子は鶏肉&白菜。皮が分厚いのが今ひとつだけれど、ジョグジャで味わえる数少ない餃子に文句は言えない。

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 いつもジョグジャからバリ島のデンパサールを経由して、日本へ帰る。トランジットに時間があるときは、UBUDの家族のもとへ寄ってから帰国できたのだけれど、ここ3回ほどは乗り継ぎがぴったりのフライトスケジュールになっている。ジョグジャを午後9時に出て、飛行機で1時間、バリに着く。バリとジョグジャは時差1時間なので、バリ到着はすでに11時10分。そして国内線から国際線へ走り、00時35分発の大阪行きに乗る。
 トランジットは1時間。とはいえ、ジョグジャからの便の場合、いったん到着口を出て、けっこう広いバリの空港敷地内で、国際線まで行くのはめんどくさい。さらに私の場合、インドネシアを出る時にはインドネシアに金を払わなければならない。空港税じゃない。長期滞在ビザをもってる人間(インドネシア国籍の人を含む、またここに戻ってくる人間)に対しては、FISCALという(今英語の辞書で見たら「国庫、国庫収入」とあった)100万ルピアの支払いが義務付けられているのだ。100万、日本円で13,000円弱。これを支払わされる。だからトランジット1時間ってったって、のほほんと免税店見てる時間はない。

 こんなことを考えていると、すでに小心者の私の心臓はバクバク脈打ち始める。さらにあの機内の寒さも私の大敵。マスクも、防止も、マフラーも準備完了。今から忘れ物ないかチェックして、最後に犬たちとしっかり遊んで出かけるとしよう。明日の朝には日本だ。

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極貧の太っ腹母ちゃん

 12日から始まったイスラム休暇はまだまだいろんな場所でその色を残し、馴染みの屋台もまだ閉まったまま。今回のレバラン(断食明け休暇)は私にとっては大教訓だった。インドネシア国内であれば、断食月の1ヶ月と、その後にやってくるレバランの長期休暇(約2週間)には、重要なイベントはまず開催されない。もちろん、レバランに関わる宗教行事は別だけれど、美術関係のイベントなどは予定されない。
 今回は日本での展覧会だったために、私もす~~~っかり、このレバラン休暇を計算に入れることを忘れていた。これは大失敗だった。帰国前にすべての作品を送ってしまわなければいけない追い込みのこの時期、画材屋も材木屋もペンキ屋も金具屋も開いていないのだ。思い切り悲しい。

 なすすべなく、1日は諦めてイスラム教徒の知人宅へ行って、レバラン料理(日本でいうところのオセチ料理)をご馳走になって気を落ち着けてみたものの、制作が進んでいないというのは思い切りプレッシャーになる。かといって店が開いてないんだから進まない。そんなとき、先日フレームを注文した未亡人のオバちゃんを思い出した。彼女はそのフレーム屋の裏で暮らしているから、おそらくレバランといってもどこかに帰省するわけではない。彼女さえ店に入れば、とりあえず工具も木工用ボンドも借りられるのでは?
早速彼女に電話をしてみた。

「なによ、電動サンダーが使いたいの?ここにいらっしゃいよ。職人たちはみんな帰省してるけど、私はずっといるわよ。休みがなにさ、私は店も開けてるわよ」

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(黙々と仕事をする母ちゃん)

 まだ街中が休暇モードばりばりの14日、私は自分で作った木製の箱を持って彼女の店に向かった。ジョグジャの街のど真ん中、有名大学ガジャマダのすぐ近くに彼女の店はある。普段だったら車と人の行き来が激しい大通りの交差点だというのに、まだし~んとしている。
 女一人、店の木扉を半分だけ開け、彼女は黙々と額の木枠を切っていた。私はこういう人の姿が大好きだ。この環境で一緒に仕事ができる!まずは電動工具や木工ボンド、パテなど、私が今一番必要としているモノがすべて揃っている状況を見てホッと一息。

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(注文で多いのはポスターの額装)

 こうして今年のレバラン休暇は彼女のフレーム屋で朝から晩まで、まるまる3日間を過ごすことになった。一日目は彼女と二人きりで日が暮れるまで仕事して、翌日には職人の一人が休暇から戻ってきた。そしてその翌日はようやくパテ埋め、ヤスリがけの終わった私の木箱に、この職人が塗装をしてくれた。エアブラシもここなら揃っているから助かる。
 このフレーム屋の未亡人、まだ35歳。中学1年を筆頭に3人の子供を抱え、住む家もなく、このフレーム屋のあばら家に暮らしている。3日間一緒に仕事をしながら、彼女がいろいろ話してくれた。
 このエリアはフレーム屋が集中していることで有名で、31の店が並んでいる。彼女は長老ですでにここで15年フレーム屋を続けているけれど、安かろう悪かろうフレームを作るのがイヤで、質のいい木、質のいい塗装を心がけているために、一番儲からないという。

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(イスラム教関係の装飾額も売れ線らしい)

「でもね、私はいいのよ。いいものを作ってるっていう自信はあるし、今までにも日本人やマレーシア人がこの店を選んでくれたから」
カッコいい。儲けではなく、自分の納得のいく仕事をする。まるで日本の職人魂!

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さらに居候的に自分の仕事をしている私に気を使って、物売りが通るとスイカやパイナップルを買ってくれる。こうして今日17日、11個の木箱が完成した。自分で作って持っていった箱とはいえ、3日間私は場所を借り、道具を使い、職人には塗装まで手伝ってもらったので、お礼にわずかなお金を払おうとしたら、母ちゃんと職人が
「何を言ってるの、いらないから。本当に。あんたこれから日本に帰るんだから、いりようでしょ。私たち、楽しかったのよ、あんたがここで仕事してくれて。ずっとここでやっててほしいくらいだよ。展覧会がんばるのよ」
といってまったく私の差し出すお金を受けとろうとしない。私は完成した感動と、こんな心意気の人たちに出会えたことでさらに感動して泣けそうだった。ここで無理に受け取ってもらうのはよくないと思い、しっかりお礼を言ってフレーム屋を後にした。

 貧しい暮らしであっても、仕事に誇りを持ち、気に入った者からは礼も受け取らない彼女は本当にかっこよかった。久しぶりに「大きな人」に出会った清々しい1日だった。27日の帰国を前に、一番心配だった木箱も完成、これも母ちゃんのおかげ。これで明日から安心してバリへ行ける。

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オフィシャル・レバランとバリ島爆弾テロ

 インドネシア政府が公式発表した断食明けは今日12日。さっきの日没と同時に、これで本当にインドネシア中のイスラム教徒が断食明けの長期休暇に突入したことになる。昨晩からニュースでは、すでに帰省ラッシュの大通りで、スピードの出しすぎ、よそ見運転などで死者の出るような事故を何件も報道している。
 ところで今朝、バリの旧友N翁からメールがあって思い出した。そうだ、今日10・12はバリ島で大きな爆弾テロのあった日でもある。今年でもう5年になる。バリ島南部、観光地として有名なクタ・ビーチで、路上に止めてあった自動車爆弾が爆発、向かいのディスコなど多くの建物が炎上し、202名の犠牲者を出した。日本人観光客も含まれる。

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(現場に建てられた追悼モニュメント)

 私は当時ジョグジャにいたけれど、その後の浄化儀礼に参加して、その惨状を目の当たりにした。今思えば、あの時見た惨状が生まれて初めて見た爆発の恐ろしさだった。そして2年前の地震の被害、あれが天災の中で一番悲惨なリアル体験だった。

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そうか、あの爆弾テロからもう5年もたつんだ・・・。それにしてもインドネシアはテロ、津波、地震と人災天災なんでもアリだ。インドネシアに限らず、なんだかこのごろ世界中でこの3つはよく耳にするようになった気がする。いったいこの地球はこの先どうなるのだろう。
外はまだ、断食明けを祝うイスラム教徒の騒ぐ声と、王宮広場で打ち上げる花火の音で騒々しい。彼らにとっての新年が、テロも汚職もない1年になることを切に祈る。クタの爆弾で犠牲になった多くの人々(外国人ツーリストだけではなく、周辺で働いているインドネシア人も多く亡くなった)のために合掌・・・

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イスラムの大晦日

 ここ数年、インドネシアのイスラム教徒たちは断食の終わりを政府発表の日程に従うグループと、ムハマディア派が発表する日程に従うグループとがある。私には何のこったかよくわからないのだけれど、この前見てたニュースの解説によれば、結局は月の周航に問題があるらしい。ここ1ヶ月続いてきた断食の開始タイムにしてもそうだけれど、すべては太陽の上り下りによるわけで、こんなにも広いインドネシア共和国では、場所によっても随分タイムが違うわけだ。
 だからこの断食月の終わる日、時間にしても、一筋縄じゃいかないってことだろう。確かに一つの国で3つも時間帯持ってるんだから、そんなことも起こるよな。新年(西暦の)オメデトウにしたって、TVじゃ3回オメデトウするんだから。
「東部インドネシア時間帯の皆さん、新年オメデトウございます~」
と、中部、西部と1時間おきにオメデトウをする。

 とまれ、ムハマディア派は12日が断食明け、政府発表は13日ってことに今年はなっている。12日に明けるグループはつまり今日11日の日没と同時に断食月は終わり、イスラム暦の新年オメデトウ~ってことになる。
 だから個展準備中の私にとっては恐怖。今日から街は長期休暇に入ってしまう。ちょっと釘が足りない、ノリがないっていっても、店は開いていない。それこそ食料ですら、今日確保しておく必要があるので、今日絶対にやることリストを持って朝から出発。

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 市場周辺ではみんながレバラン(断食明けの祝日)にお決まりのクパットを作って売る人、それを買ってく人で溢れていた。このバイク姉ちゃんがぶら下げている黄緑色のものがクパット。椰子の葉を編んで作ったもので、中に米を入れて蒸す。「日本の正月には雑煮」みたいに、レバランにはクパット。

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 そして子供の提灯行列もレバランの風物詩。なんでこれをやるのか、理由は知らない。バリ・ヒンドゥーの場合は、バリ暦の新年ニュピの1日前に島中の悪霊を追い出すために大きな音を出して追い払うのだけれど、イスラムのこの行列は悪霊とは無縁だと思われ。印象としては、
「やっと今日から好きなだけ食えるぜ~~~!」
という、この1ヶ月の断食からの開放感で浮かれてる感じがするけど、おそらくもっと高貴な宗教的理由があるのだろう。
 で、この提灯行列に子供がもつ提灯も街のあちこちで売られている。今年の流行はスポンジボブ型提灯。そっくりなのもあれば、全然ボブになってないのもあった。

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 もう一つ断食明けに欠かせないのが花火。これはどうも近年になって始まったらしいけど、この写真の店、上に「ランドリー」の看板があるように、もとは洗濯屋なのに、レバラン前だけ提灯と花火を売って小銭稼ぎもしている。こんな店が街のあちこちに出る。

 断食とは無縁な私は、まだまだ準備に走る。昨日オーダーしたフレームのチェックに行く。これが日本へ送るフレームの一部。昨日の午前中に注文した11枠がすべて完成していた。意外な速さに感動(ま、サイズも小さいし、塗装は自分でやるから簡単っちゃー簡単なんだけど)。

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 ジョグジャにはこのようなフレーム屋がいっぱいある。みんなイスラム関係のカリグラフィーを額装したり、息子や娘の卒業記念写真を入れたり、結構フレームの需要が多いのだ。この店は今回ブリタルでの交換プロジェクトを手伝ってくれたチャハヨが紹介してくれた。お母ちゃんが、夫亡くなった後も2人の職人を使って細腕でがんばってる店で、行くなり好感がもてた。そしたら仕上がりもなかなかイイので嬉しくなった。

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 結果、我が家の周辺はムハマディア派の日程に従ったらしく、夜からやたらと通りが騒々しくなってきた。鼻の先にある王宮広場ではパンパンと花火の打ち上げまで始まった。そしてスポンジボブ主流の子供提灯行列、太鼓の音・・・。ムチャクチャやかましい。
 打ち上げ花火の地響きに、我が家の犬2匹がビビりまくって吼えまくる。夜からは仕事できるような状況ではなくなり、個展の案内状の宛名書きなどして過ごした。
 
 これで明日からは長期休暇。周囲の休日モードに流されずに、しっかりと帰国前の準備をせねば・・・。

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ブリタルで食いしん坊万歳

 4泊4日のブリタルの旅も終わった。
 今回のPETA生き残りとの作品交換は、11月13日より愛知県美術館で始まる私の個展で発表するものなので、あえてここでは詳しく説明しないことにする。

 いつものことだけれど、知らない土地へ行ったらまずはそこの名物を食べたくなる私としては、今回の旅は収穫が多かった。やっぱり知ってる人と一緒ってのはこういうときにもイイ。同じ名物ってったって、やっぱり美味しい店とそうじゃない店があるわけで、必ず当たりくじをチャハヨが教えてくれるというのは本当にラッキー。

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 初日の夜に食べたのは「ナシ・タフ」。訳せば豆腐ご飯。屋台で出してるブリタルの名物メニュー。ご飯は半分にしてもらって、その上に小さく切って上げた豆腐と、もやし、そしてせんべい。味付けはインドネシアのケチャップ(日本の甘口ソースに近い)。そこに思い切り辛い緑唐辛子の刻んだものが少しずつ入っているから、なめてると突然パンチをくらう。
 相性がいいのはあったかい紅茶。唐辛子の辛さで痛くなった舌も、甘くてあったかい(熱くないところがミソ)紅茶で回復する。

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 最初に盛られてる状態ではわかりにくいので、混ぜたところを見せるとこう。
 チャハヨいわく、この手のものは最初にガッと混ぜてしまって味をなじませるのがコツらしい。

 ブリタルの朝にはナシ・プチェル。こいつも名前に「ナシ」と来てるから、つまりはご飯と何かってことだ。ジョグジャにもプチェルはあるけれど、甘くて辛さに欠ける。ブリタルのはチャハヨが自慢するだけあって、いやみのやい程度に唐辛子がきいてて、ジョグジャほど甘ったるくないから朝からすがすがしい気分。

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 プチェルはきゅうりやもやしなどの野菜をピーナツソースで和えたもの。とってもヘルシー。写真はチャハヨが注文した「彼バージョン」なので、スタンダードな「ナシ・プチェル」にプラスして海老のよせ揚げなんかもつけてる豪華版。プチェルは普通、朝のメニューなので夜になって探すのは難しい。

 私がココナツ系大好きと知ってるチャハヨがススメてくれたのがこのデザート。この白い色、全部ココナツミルク。もうたまらない!

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 中には、黒米の蒸したもの、片栗粉とイモ粉を混ぜてゆでたもの、食パンのちぎったものなど、ま~いってみれば炭水化物ばっかが入っている。でもこの取り合わせ、それぞれの食感が微妙に違っていて、それらが口の中で固めだったり、トロッと溶けたりとバリエーションあって、さらにバックにはココナツミルクのマイルドな香りがあって・・・と、私にはたまらない一品。ダイエットを気にしなければ3皿は楽勝という味。

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 あまりに美味しいので、屋台の引き車にのってる中身の鍋を見せてもらった。このメニューも朝からはじまるもので、午後以降はなかなか見つけられないという。そして日が暮れて夜になると、また路上に並ぶそうだ。 あ、そうそう名前は「コラッ・ロティ」。

 食巡りで、普段は食べない夕飯もしっかり食べてしまったので、ジョグジャに戻ってからはまたダイエット再開。今年はまったく気にしてなかったけれど、気づけば断食月もあと1週間を残すだけとなり、街は長期休暇を前にそわそわしている。平日だっていうのに、どこもが渋滞。こっちは個展の準備で工具やら買いに行かなくちゃいけないのに、とにかくどこも人が多い。日本の師走、大晦日前の街みたいなものか。
 公的機関は12日から休みに入るらしい。私も一日だけは休みにして、敬虔なイスラム信者の友達夫婦んちで祝日のご馳走をいただくとしよう。今日は食べ物の話で終始。

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